2024年09月03日
トリーター:櫻井

相模湾大水槽の、知らないと絶対見落とす見どころ

こちらの写真には、大きなゴマフエダイが映っています。
他にも、フエダイやイスズミが映っていますが、この魚たちは何をしているのでしょう。

たまたま岩の所にいるのを写した訳では無く、ゴマフエダイはこの時期、ほぼ一日中ここにいるのです。
この角度からは見えづらいのですが、実は岩に穴が開いていて、その穴から温かい水が出てきています。

目の前の海、相模湾から引っ張ってきた新鮮な海水がかけ流しされている穴なのですが、ゴマフエダイは、なんとその温かい水を自ら浴びに(当たりに?)来ているのです。
もう穴に吸い込まれてしまうのではないかというくらい、密着しています。
(入口付近の、相模湾ゾーン 相模湾大水槽2F 相模の沖(長い窓の所)から見られます)

今の時期、自然界の海水はまだまだ温かく、27℃~28℃くらいです。
水槽内の水温はだいたい22℃なので、5~6℃温かい水が流れているということになります。
ゴマフエダイは相模湾でも見られますが、どちらかというと南方系の魚なので、落ち着くのかもしれませんね。

「今の時期」と言いましたが、じゃあ冬とかはここに来ないのか?
はい、まったく来ません。
逆に冬は冷たい水が流れてくるので、避けているのかも…?

一年を通して均一な水温を保っていますが、このような所から季節を感じているかも知れません。

他にも、相模湾大水槽には天窓があるので、日長日短や天候も感じ取って、生活リズムを整えているのかも知れませんね。

晴れの日と雨の日で、相模湾大水槽の明るさって全然違うんですよ。
今度、意識して見てみてくださいね。

相模湾ゾーン

RSS