2024年08月01日
トリーター:樋口

ウミガメの鼻は柔らかい

みなさんこんにちは!
8月に入り、館内も夏休みのお子さまが増えてきました。
夏休みという概念がなくなって約10年・・(年がばれちゃう)
子どもの夏の思い出を企画する側となりました。大人の方も子どもの方も夏の楽しい思い出をたくさん作ってくださいね!

話変わって、私はずっと担当だった相模湾ゾーンとカピバラを離れ、太平洋の暖かい海と皇室ご一家の生物学ご研究、ウミガメ、タッチプールを担当することになりました。
入社して以来の担当変更なので、毎日ドキドキしながら作業をしています。

きょうは最近関わるようになったウミガメについて少し。
当館ではアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの 3種類を飼育しています。
ウミガメたちは他のカメと同じく、硬い甲羅を持っていますが、頭、尾、四肢は引っ込めることができません。露出している頭と四肢もケラチン(私たちの爪とかと同じ)の発達した鱗板という硬いうろこ状のもので覆われています。
ですが、最近ウミガメに接するようになってから、頭部にまぶた以外の柔らかい部分を見つけました。
それは鼻です!
硬いくちばしの上に鼻があるのですが、ここだけぷにっとして柔らかいのです!

分かりますか??

ぷにっ(そーっと優しく触っています。)
外見からでは分からない、ウミガメと接するようになってから分かるようになった発見でした。

少し前に発表された論文では、アオウミガメの鼻腔内にはそれぞれ 4つのくぼみがあり、空気中と水中、水中のフェロモンのにおいと 3つのにおいを嗅ぐことができるのではないかといわれています。

みなさんが実感できるウミガメの鼻としては、ごはんを食べたときに余分な海水を飲み込まないように鼻からぴゅーっと海水を出す姿かなと思います。
もし、ウミガメたちの給餌を見かけることがあったら、鼻に注目して見てくださいね!

ウミガメの浜辺

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