深海担当の憂鬱
船が出ない・・・。
今年はなんだ??こんなに船での採集ができないことはかつてあっただろうか!?
いやない!
深海チームの冬から春にかけての風物詩。
また展示を支える採集の要であり、新たな挑戦へのプロローグでもある「駿河湾の深海底引き網漁」と「サクラエビ漁」。この船が出ないのだ。
正確にいうと、準備万端で当日を迎えると海が荒れて中止になる。16日に予定していたサクラエビに関しては水温が低すぎてエビが深いところから出てこず採集ができないとのこと。
深海底引き網は今年 3連敗・・・ 。
サクラエビに関しては昨年の秋漁から連敗続き・・・ 。
理系集団である我々深海チーム 3名は“原因究明”をせずにはいられません。
根本 「あれれれ??杉村さんと組むといつも荒れますよね・・・」
杉村さん 「えッ!?おれ!? ちがうって!おれじゃないら!根本くんじゃないの!?」
根 「いやいやいや!だって去年は普通に乗れてましたよー。いつもなんだかんだで乗れてます!」
杉 「えぇー、去年一緒に行った小笠原の深海調査はちゃんとできたじゃん!」
根 「うーん、でも杉村さん今年から前厄だしなぁ~。」
杉 「今年は江島神社でちゃんとお参りもしたから大丈夫だとおもうけどなぁ」
根 「あ~それじゃないですか?いつも杉村さんは地元の沼津でお参りしているのに浮気するから・・・。
駿河湾の神がお怒りになり、我々を駿河湾に出してくれないのではないでしょうか。」
杉 「えー!そうなの!?」
根 「これはもう頭を丸めてボウズで駿河湾の神に謝罪しましょう!それしかない!」
杉 「やだ!」
根 「二人でボウズになりましょう♪北嶋さんはどう思う??杉村さんもおれと同じようにボウズにした方が良いよね!」(先日、根本はボウズにしたばかり)
北嶋さん 「良いと思います!」
杉 「えー!じゃ北嶋さんもやろうよ!」
根 「あ!ついに女子に向かって恐ろしいことを!」
北 「わたし絶壁だからボウズはちょっとねー」
根 「 ???」
杉 「おれも絶壁だから止めた方が良いな!あーあ、厄払いもしてるのに・・・。根本くんはちゃんとお参りに行ったの?」
根 「自分は初詣すらまだです」
杉 「それじゃん!」
根 「はは、そうかもしれないですね。」
落ちた気分もこんな会話で立て直し、次回の採集に備えるのでした。
次回サクラエビ漁乗船予定は 4月20日!
深海底引き網もまだチャンスがあります!
長い優雅なヒゲに美しい桜色のボディ、天女のごとく泳ぐサクラエビ!
耳をパタパタさせて泳ぐ、超絶にかわいいメンダコ!
あー、今度こそ!
サクラエビや底引き網の生き物の事はまたお話をして行きますね。
飼育ができないことで名高いサクラエビとメンダコ。
飼育方法確立を目指し今年は秘策を練っているのです!
おたのしみに!
サクラエビ