今年 1月、深海コーナーに飼育展示している「大王様」こと世界最大級のダンゴムシ「ダイオウグソクムシ」のお食事風景をゲットすべく、夜間観察のようすを報告させていただきました。
あれから数か月、相変らずサンマは食べているようですが、そのようすはゲットできておりませんでした。
そして、ついにその衝撃映像をゲットすることができましたので、報告します!
今まで夜間に食べているものと思っておりましたが、昼間、水槽にサンマを入れてみると、入れたそばから大王様たちは動きだし、奪い合うようにして食べているではありませんか!!
普段からは想像もできないほど“アクティブ”に!!
口に近い脚を数本使って、サンマの頭と背の境目あたりをしっかり捕まえて抱え込み、少し体を起こしながら食べ始めました。
まるで、ネズミやリスが前脚で餌をつかむような姿勢で。
他の個体と接触して体がひっくり返っても、サンマを離すことなく上向きになって食べていました。
体をちょっと丸め、短い脚をジタバタさせながらしっかりとサンマを捕まえて食べているようすは、なんともかわいらしく見えました。
・・・これは、飼育担当者だから?・・・
あっという間にサンマ半身を食べきり、その後には頭だけが残り、いつものように水槽内は静寂に包まれました。
深海にすむ生き物たちは、数少ない餌を確実に食べるために捕まえた後は絶対に離さないのでしょうね。
それにしても、数分の出来事でしたが、こんなアクティブな「大王様」が見られるなんて、かなり感動的でした。
次回はみなさんに公開できるような動画をゲットできたらいいなあと思っています。
お楽しみに!!
※写真の○はサンマです
関連日誌
[大王様の夜間観察。]