1か月前の 6月 4日に新江ノ島水族館自身が持っている飼育記録「 100日」を更新した「シロウリガイ」は、深海コーナーで一番大きな水槽「化学合成生態系水槽」でまだまだ元気に生きています。
本日、 7月 5日で 131日目!!を迎えており、未だ長期飼育を更新中です!!
このシロウリガイは、相模湾初島沖水深 860m、水温4℃の世界からやってきた白い陶器の様な貝殻を持った二枚貝の仲間です。
地震の原因ともいわれている地殻の沈み込み帯の近くで生活し、海底から湧き出る硫化水素をエネルギー源に生きている、非常に特殊な生態をしています。
それだけにその環境を水槽内で再現する事は難しく、長期飼育することができませんでした。
“えのすい”の深海コーナーの「化学合成生態系水槽」は他の水槽とは違い、水槽の底に栄養素を埋めてあり、この栄養素が分解されるときに発生する硫化水素をシロウリガイがエネルギー源とできるように工夫しています。
まだまだ、深海生物については分からないことばかりですので、今後も研究を続けて 1日でも長く飼育し、その生態を明らかにしていきたいと思います。
水槽の右隅手前の方で目立たず、ひっそりと生きています。
7月 14日に公開される「しんかい2000」の数ある発見の一つでもあるシロウリガイをぜひご覧ください。