2013年08月13日
トリーター:根本

夏休みの自由研究

サツマハオリムシ (C)JAMSTECサツマハオリムシ (C)JAMSTEC

さて、夏も中盤になってきましたね。
水族館の職員にとって、夏は遊んで楽しむ余裕がなかなかありませんが、それでも夏が終わるのは寂しいものです。
「あぁ~今年も夏らしいことをせずに終わってしまった・・・」と秋口になると毎年のように呟いてしまいます。
やはり何か思い出に残ることをしたいですね、「あの年の夏は○○だったなぁ」と思い出せるほどに。

さあ、夏といえば自由研究です!
私は今年、これを夏の思い出にしたいと考えています。
そこにはささやかな野望も含まれています。

水族館には年に一回冬季に全国の水族館が集まって研究発表会をおこなうのですが、私はこれ参加したいのです。
研究発表の会場は、北は北海道、南は沖縄まで全国各地を点々と移動していきます。
遠く離れた場所ならば、 2泊 3日くらいの小旅行ができるわけです!
連休の取りにくいこの職種にはよだれが出そうなイベントです。
さらにほかの水族館のようすをうかがい知ることができるうえに、友達もできるので良いことづくめなわけです。
ただ、新江ノ島水族館として恥じぬ発表をせねばならないので、それなりにプレッシャーはありますが、楽しい旅行に目がくらんでしまいます。
今年は新潟!ほかの飼育員も狙っている可能性がありますので、「行きたい!」といい張れるくらいに頑張らねばなりません。

そのためにはこの夏頑張ってネタを仕込んでおかねばならないのです。
どんな研究をするべきか悩みどころですが、今は謎多き深海生物であるハオリムシでいこうかと思っています。
硫化水素が唯一の栄養源であるこの生物、どうにかこうにか 4年ほど飼育ができていますが、科学的にこれがうまく飼育できているのかどうなのか実はよくわかっていません。
ここら辺を少し突きとめていけたらいいなと思っています。

お盆が終わって少し余裕ができたら始めたいと思います。
この日誌か、展示解説でみなさんに紹介していければと思っています。
夏休みの研究で悩んでいる方々、一緒にがんばりましょう!

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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