2024年07月31日
トリーター:笠川

水色と赤茶色

最近は、多くの水族館で展示がおこなわれ、好きな人も多いキャノンボールジェリー。丸っこいフォルムに、ぽこぽこと動く姿はなんとも愛らしいです。
キャノンボール = 大砲の弾ですが、こんな弾だったら、ついついかわいくて受け止めてしまいますね。

キャノンボールジェリーは、食用となっているクラゲで、もしかしたら、みなさん知らずのうちに食べたことがある方もいるかもしれません。
クラゲせんべいになっているクラゲは、キャノンボールジェリーです。ただ、近年の研究で、いくつかの種に分かれていることがわかりましたので、“えのすい”で展示している種と同じかはわかりません。そう、キャノンボールジェリーはいくつかの種がいるようです。食用になっているので、身近な存在に感じられますが、実はまだよく調べられていなかったり、調べたら新しい事実がわかったりすることがあります。

今回、“えのすい”のくらげ展にあわせて、キャノンボールジェリーが2種展示されています。今までも“えのすい”で展示していた水色のキャノンボールジェリー。そして、7月から登場しているのが、乳白色で傘の縁が赤茶色のキャノンボールジェリーです。なんだかキノコみたいな見た目ですよね。見ているお客さまからも「マッシュルームみたい」という声が聞こえてきました。
成長につれて、茶色が濃くなっていくので、よりキノコみたいです。面白いことに、この2種のキャノンボールジェリー、エフィラの色も違います。水色のキャノンボールジェリーのエフィラは、赤色をしています。赤茶色のキャノンボールジェリーのエフィラは、乳白色です。逆のような感じもしますが、水色のキャノンボールジェリーのエフィラは赤色なんです。しばらくして大きくなっていくと、ちょっと濁ったような乳白色になり、だんだん今度は青みがかってきます。

現在、なぎさの体験学習館で開催されている、“えのすい”にゆかりのある生き物たちを紹介する「“えのすい”生きもの研究所」でも、小さな博士たちが、キャノンボールジェリーを紹介していますので、ぜひ、足を運んでみてください。展示はあすまでです。
クラゲ以外にも、それぞれのチームが、生き物たちの魅力を自分たちなりに一生懸命に伝えています。子どもたちだからできる表現や解説をぜひ楽しんでください。

クラゲファンタジーホール

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