世間のなんと気の早いことでしょう、街角や店舗はクリスマスツリーやリースで彩られ、植木売り場はポインセチアで一杯です。
当館もすでにデンキウナギで光る特製ツリーや、発見の小窓“小さな地球”水槽のクリスマス展示がスタートしております。
それらクリスマスらしい展示の陰で、あまり目立たないツリーがただ今彩り?を増しています。
「冷たい海コーナー」のカイメンツリーです。
レイアウトとして、水底で朽ちたカニカゴからカイメンやヤギが伸びている「ツリー」ですが、よく見ると、小さなカニたちがしがみついて(隠れて?)います。
トゲトゲまん丸な「イガグリガニ」、もこもことした甲がカイメンに溶け込む「サガミモガニ」、甲がイチョウの葉に似た「イチョウガニ」、背中に背負子を持つ「オオホモラ」。
いずれも赤いカニたちで彩られたカイメンは、まさに深海の「クリスマスツリー」という感じです。
ちなみに芯となるカイメンは、ベテラン今井トリーターの作ったイミテーションです。
私たちが日常で使用する意外な素材でできています(ヒント:スプレー缶で売られています)。
と、ちょっとこじ付けの感がありますが、冷たい海に仲間入りした小さなカニたちをぜひご覧になってみてください。