2024年05月11日
トリーター:西川

ガンガゼと魚たち

本日からガンガゼを展示しました!
展示場所は“太平洋”の暖かい海、チンアナゴがくらしている水槽です。

ガンガゼガンガゼ

ガンガゼはウニの仲間で毒を持つ、というのはみなさんもご存知ですかね?
その中でも特に長く折れやすい毒棘を持つのが特徴で、刺さるとポキッと折れるので、皮膚の中に残ってとても痛みます。
浅い海でくらしているので我々人間とも出会う機会が多く危険なガンガゼですが、それをうまく利用する生物もいるんです。
例えば、ミヤコイシモチなどのテンジクダイの仲間はこの毒棘の隙間を住処として外敵から身を守っています。もちろん刺さるのは先端部分だけなので、間に入ってしまえばお構いなしということなんでしょうね。なんとも考えたものです。
ガンガゼがいる水槽には、ミヤコイシモチの他にもヘコアユというガンガゼを住処にして頭を下にしながら泳ぐ魚も一緒に暮らしてます。

ヘコアユヘコアユ

わざわざ危ないところに隠れなくても快適な環境で過ごさせてあげるよーと言いたいところですが、魚たちには伝わらないでしょうね。逆に、みなさまには自然に近い状態でお見せできると思いますので、ぜひようすを覗きにきてください。

太平洋

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