2024年07月13日
トリーター:吉田

「ココロ」との練習

こんにちは!吉田です。
今回はカピバラの「ココロ」と取り組んでいる練習について紹介します。

今、「ココロ」と練習しているのは、「何もない小屋の中に入る」こと。
どうしてそんな練習をするの? と思われるかもしれませんが、実は健康管理をする上で必要なことなのです。
えのすいのカピバラたちは、年に何度か外部の施設で検査をしてもらいます。その時に、前日の夕方には何もない部屋の中に入ってもらわなければなりません。
人間でも健康診断や手術の前日はご飯が食べれなかったり、水が飲めなかったりするのと同じですね。

普段も夕方から翌日の朝までは小屋の中で過ごしてもらっていますが、いつもは夜間食べる餌や寝床となる干し草を置いています。
臆病な「ココロ」にとって、いつもと違う環境だと警戒してしまうようで、試しに大好きなキャベツを小屋の中に入れてみても、頭だけしか入りませんでした。

そこで、「ココロ」にとって負担が少なく部屋の中に入ってもらえるよう練習を始めました。
練習をするときには、なるべく「ココロ」が安心できる環境をつくり、少しずつ体が入る距離を伸ばしていきます。そして、最近では全身小屋の中に入り、中で落ち着いて餌を食べたり、体を触ったりすることができるようになってきました。

まだちょっとした刺激で自分から出てこようとしてしまいますが、中にいる時間を徐々に伸ばし、ゆくゆくは落ち着いて扉を閉めることができるように練習を積み重ねていきたいと思います。

練習をしているようすを見かけたら、そっと見守っていただけるとうれしいです。

カピバラ~陽だまりの草原~

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