2007年06月09日
トリーター:今井

磯に打ちあがったアカウミガメ

8日15時ごろ「江の島の裏磯でウミガメが死んでいる」という情報が入りました。すぐに当館のトリーターが現場に向かったところ、磯へ降りて右へ向かい最初の凹み付近に打ち上げられていました。
ひどく腐敗していて、現場に着く前から周囲に悪臭が満ちていました。 確認するとアカウミガメで、甲長約 83cmのメス個体でした。

現在、地球上に生息しているウミガメ類は全部で 7種(東部太平洋に生息するアオウミガメを“クロウミガメ”として、全 8種という意見もあります)、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにその名前が掲載され、世界中でその数が激減しています。
また、ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約=CITIES)の附属書 I にも掲載され、国際取引が禁止されています。

ウミガメをはじめ、こういった漂着物は、研究者にはさまざまなデータをもたらしてくれる貴重な存在です。
トリーターの中にも、明け方、カラスより早く起きて(遅いと食べられてしまう)、打ち上げられた魚介類を採取、研究した経験をもつ者がたくさんいます。

アカウミガメアカウミガメ

ウミガメの浜辺

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