2008年07月06日
トリーター:倉形

夜空に舞う幻想的な虫「ホタル」

世界中にホタルは約 200種いるそうです。
そのうち日本には、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメホタルなどの数種類がいます。

突然ですが、みなさんは自然に生息する「ホタル」を見たことがありますか?

私は 1度だけ見たことがあります。
今から 25年前くらいだったと思いますが、場所は山梨県のとある田舎の田んぼで見ました。
初めて自然の中で見た「ホタル」。とても感動した記憶があります。
ホタルを見たのはこの時が初めてでは無く、これより以前にある地域の方たちが繁殖させたものをイベント的観察する会で見たことはありました。

ホタルが活発に活動する環境条件とは、湿度 90%以上で雨上がりなどのムシムシした暑い無風の日が良いとの事です。

またホタルは昆虫の仲間ですね、
だから卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫と完全変態をします。
みなさんの中で、光るのは成虫だけと思っている方もいるかと思いますが、実は卵・幼虫・さなぎでも真っ暗なところで見ると淡い光を発しています。
そして、成虫が光を明滅させる大きな理由は、オスとメスが出会いのため合図を光で交信し遺伝子を残すためであります。

ホタルは成虫になってから餌も食べず、約 1週間の「命」を子孫繁栄のためだけに費やすという素晴らしい命の営みがあの光に込められているのかと思うと、感激のあまり私は心の中に熱いものが込み上げて来るのをグッと抑えつつ、このあたりでお仕舞いにします。

みなさん、今の時期「ヘイケボタル」ならまだ鑑賞できる施設やイベントがあるかと思います。
ぜひ、熱いムシムシした無風の夜は、ホタル鑑賞に出掛けて見てはいかがでしょうか?

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