大ニュースです！！！
7月28日の夜に“えのすい”のウミガメプール浜で、アオウミガメの「のんき」が産卵しました。
アオウミガメが産卵するのは屋久島以南の南西諸島（小笠原諸島や沖縄など）であり、関東で自然状態または水族館でアオウミガメが産卵した正式な記録はないため、とても貴重な事例です。
そのようなわけで、屋外にある施設でアオウミガメが産卵するとは夢にも思わず、のんきが前脚をバタバタと動かして砂を掘り始めたときは、本当にびっくりしました！
私はたまたまウミガメの日光浴行動の研究のため浜で実験をしていたのですが、走ってビデオを取りにいき、産卵のようすをテープに収めました。
のんきは砂を掘るのに苦労している様子で、途中、ちゃんと穴を掘れるのか心配になりましたが、後脚で粘り強く掘りすすめ、41個の卵を産み、前脚と後脚で器用に砂をかけて卵を埋めました。

まだ受精卵かどうかはわかりませんが、旧江の島水族館時代を含め当館では初めてのことなので、卵を産んでくれただけでもスタッフみんなとても感動しています。
何人かのスタッフは運よく産卵を観察することができましたし、きっとのんきが卵を産んで恩返ししてくれたんだ！と私は密かに思っています。