この時期になると実習生がやってきます。
新しい実習生に動物の給餌をしてもらうことがありますが、この時、その動物の注意することや見分け方などを話しています。
このイルカはここに傷があるなど特徴を話しますが、実際には自分で違いを見つけるしかありません。
ペンギンはフリッパーにタグと呼ばれる色の違うテープを巻いていますので簡単です。
アザラシは毛の色が黒い方が「太平」、白い方が「ロス」と教えていました。
しかし現在これが反転し黒い方が「ロス」になってしまいました。
理由は毛換わりです。
初めは数本と少なく抜け始め、中盤には大量に抜けます。
大量に抜ける頃には新しい短い毛が生えていて、全部抜け終わる頃には新しい毛もほとんど同じ長さになっていますので、じっくり観察しないと気づかないかもしれません。
で「ロス」、中盤の大量に抜けたのは良いのですが、新しい毛がまだ生えていません。
「太平」は先月換毛終了です。くすんだ古い毛と違い、新しい毛は色がはっきりとしています。
それで白黒が反転してしまいました。
毎年同じような毛換わりですので「ロス」の特徴かもしれません。
新しい毛も順調に伸びていますので、再び毛の色が黒い方が「太平」、白い方が「ロス」ですよ。