~フジテレビ 月9ドラマ「流れ星」放映中 新江ノ島水族館が主人公の勤務先という設定になっています~
健吾の部屋。
ミズクラゲを飼育している水槽が 2本あります。
かなりの本格クラゲ仕様の水槽のようです。
直径 10cmぐらいのものと、1cm前後のものが、それぞれに入っているようです。
とてもさりげなく置いてありますが、あんなふうに、きれいに維持するには、それなりの手間をかけているのだと思います。
ミズクラゲの餌は、小さなプランクトン。飼育下では、ブライン・シュリンプ=アルテミア(Artemia salina)・ノープリウス幼生を与えています。
市販の耐久卵を孵化させなければなりません。
時には飼育水を換える必要も出てくると思いますが、あの部屋は 2階でしょうか?
給排水設備まであるようには見えないので、水を流せる場所・・・ もしかしたら階下までバケツで運ぶか、長いホースを伸ばして捨てるかして、再びその逆の操作で水を入れ、復帰させるという、かなり面倒な作業をしているのではないかと想像します。
「クラゲを家で飼えますか?」
「クラゲの飼い方を教えてください」
という質問は、少なくありません。
「飼えますが、いろいろ大変ですよ」
とお答えしています。
大変な内容は、以下の通りです。
1. どんなクラゲを飼いたいですか?
普通売っているのはミズクラゲ、タコクラゲ、カラージェリー(ブルージェリー)、サカサクラゲなどです。
いずれも価格は、1匹 2,000円ぐらいでしょうか。
後は、自分で採ってくるか、すでに飼っている人に分けてもらうかでしょうね。
2. 水槽の設備をクラゲ仕様にしてください。
クラゲは魚のようには自分で泳がないので、水を吸い込むパイプなどがあると、スポッとそこに吸われてしまいます。
それを防ぐためには、クラゲが通り抜けない大きさの穴のあいた板などを取り付けなければなりません。
止水でも飼えますが、長期飼育は難しいです。
3. 海水はどうしますか?
海で汲んでくるか、人工海水(素になる粉を真水に溶かすと海水ができるという、便利なものです。値段はピンからキリまで)を使うか、どちらかです。
4. 餌はブラインシュリンプです。
観賞魚店で売っていますが、結構高価なようです。
5/ あとは魚を飼うのと同様、水温の調節など、水質に気をつけていきもののようすをよく見ながら飼ってください。
でも、このドラマを見て、クラゲを飼ってみたくなる人は多いかもしれませんね。
クラゲの飼育係としては、とても!嬉しいことです!!
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[ 流れ星の残像 その 3 ]
[ 流れ星の残像 その 2 ]
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