水族館の魚たちはさまざまなルートで搬入されます。
そのうちの一つの手段として、我々飼育員がフィールドに足を運んで採集してくる方法があります。
今回は、採集してきた魚たちの一部をご紹介いたします。
展示場所は季節来遊魚水槽。
現在この水槽には、今年採集してきたばかりの魚たちで賑わっています。
チョウチョウウオの仲間では、トゲチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、アケボノチョウチョウウオ。
べラの仲間では、セナスジべラ(これは昨年採ってきた個体です)やコガシラベラ、ハギの仲間ではツノダシやサザナミハギ。
季節的に流されてくる季節来遊魚と総称される南方系の魚たちは、温帯域の寒い冬を越す事ができずに死んでしまいます。
また、毎年流されてくる黒潮の流路によって、その種類も数も著しく異なります。
今年はツノダシなどハギの仲間やチョウチョウウオの仲間が多く見られた反面、べラの仲間があまり流されてきませんでした。
今年はこんな魚たちが多く流されてきたよ、というのをリアルに再現していますので、季節来遊魚水槽、必見です。
三管区発行の海況図や解説もご一緒にお楽しみください。