去年ふ化した「フク」と「ノゾミ」の換羽(かんう)が終わりました。
幼鳥と呼ばれる時期から成鳥と同じ羽の模様にかわるのは一生に一度、フンボルトペンギンには正確に亜成鳥と呼ばれる状態をみわける時期がありませんので、見た目にはおとなの仲間入りということになります。
ヤゴやアオムシがトンボやチョウになるように、コイや金魚が幼魚の時代から色が出てくる時期になるように、この換羽は特別ワクワクします。
どんな模様になるのか?
父親に似るのかな?母親に似るのかな?
おじいちゃんやおばあちゃん似ということもあるようです。
ペンギンに限らず、イルカも、アザラシも過去に見てきたかぎりでは、親やその家系にどこかしら似ているようです。
フンボルトペンギンでわかりやすい似てくる場所といわれれば、胸から腹にかけての黒い斑点模様でしょうか。
当館では斑点模様が多いのはほぼ同家系のようです。この斑点模様を過去にもどって見てみると 2世代前の野生から来たといわれている当時「赤赤」といわれていたペンギンまでさかのぼることができます。
「フク」や「ノゾミ」の模様が誰に似ているかぜひ見比べてみてください。姉弟は「グー」、「コハク」、「ユメ」です。おばちゃんは「モンチ」、おかあさんは「ハク」、叔母さんは「セサミ」、「マリー」、「ウタ」、「ヒカル」、「アカリ」です。
換羽時は体力も消耗します。元の状態にもどると、いよいよタグをつけておとなたちのプールへ仲間入りです。