2013年05月01日
トリーター:笠川

今年はスゴイですね。


クラゲがたくさんいるぞ~ものすごい数いるぞ~

連日、漁港からもヨットハーバーからも電話がかかってきました。

今年は、ギヤマンクラゲが大量に出現しています。

凄いです。片瀬漁港を何日か見に行ったのですが、いる日には、岸壁沿いに帯になるようにたくさんのギヤマンクラゲがプカプカと浮いています。
しかも、かなり大きな成熟した個体も。
例年だと、夏頃にたくさん現れ、大きな成熟した個体が採れるのですが、今年は何だか早いです。
しかも、大量です。

つい先日も、“えのすい”に来られた若いカップルのお客さまが携帯片手に、
「このクラゲなんですか?今、たくさん海にいて、思わずすくってみたんですが・・」
と質問にこられました。
立派に成熟したギヤマンクラゲでした。

このように、かなりの確率で、今、海でギヤマンクラゲを見つけることができます。
水槽で見るクラゲも見やすくていいのですが、海で見つけるクラゲはまた見え方が違い、やはり何より見つけると興奮します。
ぜひ、探してみてください。

ポイントとしては、潮は満ちていたほうがよいです。
ひいているときだと、流れにのってクラゲが岸近くよりも沖のほうにいってしまっている可能性があります。
また、クラゲは流れにのって動くため、岸壁近くのゴミがたまるようなところにかたまって浮遊していることが多いです。
何やら水面が不自然に動いていたらクラゲの可能性大です。

クラゲにはそれぞれ出現する時期があります。
水族館で一年中展示するためには、バックヤードで常にポリプをキープし、展示計画に合わせて、クラゲやエフィラを浮遊させ、育てる必要があります。
展示用に採集する他に、毎年、成熟した個体も採集し、受精卵を得て、新しいポリプをストックしていくことも必要となります。
今年のギヤマンクラゲのポリプはどうかな~。

ギヤマンクラゲは、今上陛下のご研究コーナーにて展示しています。
実物を確認してから、海を見に行くのもいいと思います。

ギヤマンクラゲギヤマンクラゲ

皇室ご一家の生物学ご研究

RSS