ミズクラゲ生活史イラスト9周年 9月はスペシャル 9ラゲ月!
ということで、今月は 9ラゲにまつわる小ネタを随時お届けしています。
9は 9ラゲの 9~(その 7) 「ポリプ」です。お見知りおきを。
「ポリプ」をご存じですか?この 9周年 9ラゲイヤーを機会に、みなさんに「ポリプ」を知っていただきたいと思います。
「クラゲ」といわれて私たちが思い浮かべるあの姿、実はあれはクラゲの一生の中のある一時期の姿です。クラゲにはオスとメスがいます。成熟したクラゲは卵または精子を作り、有性生殖をします。受精卵はやがて海底などに付着し、小さなイソギンチャクのような姿になります。これが「ポリプ」です。
ポリプは分裂したりしながら、自分の分身を殖やしてゆきます。季節の変化で水温が変わるなど、環境の変化の刺激を受けると、ポリプは変態し、浮遊生活をするクラゲを作り出します。つまりクラゲは、浮遊生活と、固着生活という、全く逆の 2つの生活様式を交互に繰り返す、複雑な一生を送っているのです。
「オタマジャクシ」が、カエルの子どもであることは、歌にもなっていて、みんながよく知っていることだと思います。毛虫がチョウやガの幼虫だということも、一般常識でしょう。「ポリプ」がクラゲの一生の中のもうひとつの形だということも、そのくらいのレベルで、世の中に広く浸透したらいいなあと、その方法を、日夜のんびりと目論んでいる、きょうこの頃です。
「ポ」、「リ」、「プ」、「ポ・リ・プ」、「ポリプ」、どうぞ、よろし9!
9は 9ラゲの 9~ バックナンバー
[
その 1 9ラゲにこだわるわけ]
[
その 2 歴史の重み]
[
その 3 「756」に続け!]
[
その 4 そのクラゲ有毒につき]
[
その 5 「クラゲ」の語源]
[
その 6 お盆過ぎにクラゲがたくさん出るわけ]