タッチプール周辺の近況を一つ。
一週間ほど前に、いろいろな珍しい生き物が採れた時にはその生き物を譲っていただいている江の島の漁師さんから、連絡をいただきました。
当館のトリーターが貰い受けに伺ったのですが、採れていたのは「ハナデンシャ」と「ハスエラタテジマウミウシ」の 2種類のウミウシ類でした。
両方とも水族館に持ち帰り、しばらく予備水槽に収容して、展示可能かどうかようすをみることにしました。
数日間蓄養しましたが、特に損傷もなく、元気なようすでしたので、展示することにしました。
きのう( 10/ 10)より、タッチプールに新設した展示水槽でご覧いただけます。
このうち、ハナデンシャの方は、その名が祝いごとのために電飾で飾り立てられた路面電車から由来しています。名が示すように身体全体に大小のいぼがあり、そのいぼの先が紫色や黄色に彩られており、なかなか晴れやかな色彩をしています。
水深 60m付近の海底に仕掛けた刺し網に引っかかった個体が漁獲されたそうで、そのあたりの海底の何かの造作や生物などに紛れるための装飾なのでしょうか?
そういえば、同じ漁師さんからは、たまに「ハナガサクラゲ」もいただきますが、そちらも同じような飾りがあります。偶然のようにも思いますが、水深 60mあたりの、ちょっと薄暗い海底にはどのような事情があるのか、興味がもたれます。
新着生物
[華やかな体色で刺激を受けると光ります]
[美しい縦縞模様の大型ウミウシ]