2014年03月16日
トリーター:島森

夢~ドルフィントレーナー~

先日、“水族館での仕事を夢見る学生さんにお話をしてくれませんか”という話をいただきました。その時、ふと自分が学生時代にこの仕事を夢見ていた時のことを懐かしく思い出しました。なので、今回は動物の話ではなく私の話を載せたいと思います。どうぞ少しの間お付き合いください(^^)

私が“ドルフィントレーナーになりたい!!”と思い始めたのは小学校 3年生。遠足で地元の水族館へ行った時のこと。
それまでも水族館へ行ったことがあったんですが、ただただショーを純粋に楽しんでいるだけでした。
でもこの時だけはなぜか、楽しむというよりはショーの世界に引き込まれていって、“私もあのお姉さんになりたい”って思ったんです。

それから、高校に入って進路を決めなきゃって時には私の心は決まっていました。
“絶対水族館で働きたい、その為に専門学校に進もう”と。
でも、先生や親には大反対されてしまったんです。やっぱり水族館で働くのはかなり狭き道なので、周りは就職できないんじゃないかと心配してくれていたようで・・・ 。
ただ、私は頑固なので(笑)“自分の人生、やりたいことに挑戦したい”って気持ちは変えられず、勝手に専門学校に行くことを決めてしまいました。

専門学校に入ってからは、座学だけではなく水族館へ自分で電話をして実習させてもらったり、それまで以上にいろんな水族館へ足を運んだりしました。
新しい発見がたくさんあって、すごく楽しくあっという間に時間は過ぎていました。
でも実は、楽しいことばかりではなかったんです。
実習を重ねていくうちに自分に足りない部分、苦手なことがわかってきて大きな壁にぶつかりました。
“人前で大きな声で話をすること”これが私が最も苦手なことでした。
授業での発表や実習先での飼育員さんとのコミュニケーションをとる時、どうしても声が小さくなってしまい、先生や実習先の方に指摘されていたんです。
ずっと自分に自信がなく、恥ずかしさを捨てきれずにいました。でもこのままではだめだと思って、接客業のアルバイトを始めてみたんです。
アルバイトのおかげで、しっかり人前で話ができるようになりました(^^)
とはいえ、就職面接となると緊張からまた声が小さくなってしまったりとうまくいかず・・・ 。
いくつも水族館を受けましたが惨敗(泣)
挫けそうになりましたが、私は頑固なだけでなく負けず嫌いなので、“反対押し切って選んだ道なのに、成功しなかったらなんだか負けた気分や”と水族館を受け続けました。
(先生や親と勝負していた訳ではないんですけどね(笑))
そしてご縁あって、今はここ“えのすい”でお仕事させて頂いています。
夢だったドルフィントレーナーになることができたのは、本当に幸せなことです。

“ドルフィントレーナー”を目指している方、ぜひ納得がいくまで頑張ってください!!応援しています♪

イルカショースタジアム

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