桜の花の季節が足早に過ぎていきます。
ピンク色の花道を残して。
いつの間にか道端には黄色いタンポポの花が。
花摘みにはしゃぐ子どもたち。
春がやってきましたね。
今週は水族館の花たちをご紹介しましょう。
まずは 相模湾ゾーン 「逗子沖サンゴ水槽」。
ここでは黄色やオレンジ色に花開くイボヤギと、赤い体に花びら模様を散りばめたサクラダイが饗宴しています。
サンゴといえば熱帯や亜熱帯地方の造礁サンゴを思い浮かべる方が多いと思いますが、イボヤギは光合成に頼らず、自ら餌を捕まえるだけで生活しているタイプのサンゴの仲間で、流れのある光の届きにくい岩陰ややや深い場所で生活しています。
暖かい海流が流れ込む相模湾の逗子沖には、イボヤギの群落があることが知られています。
サクラダイは赤い体色に切れ長の尾びれと、雄は桜の花びらのように散りばめられた白い体の模様が特徴的で、やや深い水域に生息しています。
美しいイボヤギの周りを舞うサクラダイをお楽しみください。