2016年03月15日
トリーター:岩崎

電車を見る

電車の顔を見る。
電車のおびを見る。
電車のろ線図を見る。
電車の名前を見る。
それがぼくの研究である。

小学 2年生の息子が、国語の授業でこんな詩を書いてきた。
先日、そんな彼の研究助手として、小さな旅に出た。
京浜東北線に都電荒川線、日暮里舎人ライナーに東京モノレール・・・。
次の旅は、いったいどこに行くのだろうか。

彼の研究の始まりは江の島だ。
ルートを変えれば、幾通りも楽しめるのが江の島散策の魅力である。

まずは、小田急線で新宿方面から江の島へ向かってみよう。
終着の片瀬江ノ島駅で降りると、もう潮の香りが漂ってくる。
海が近いことがすぐにわかる。
そこは竜宮城の入口だ。
“えのすい”に一番近いのもこの駅である。



次は、大船駅から湘南モノレールで江の島へ向かってみよう。
珍しい懸垂式のモノレールだ。
軽いジェットコースターに乗ったような気分で、湘南江の島駅までの空中散歩を楽しむのもおもしろい。

最後に、江ノ島電鉄で鎌倉方面から江の島へ向かってみよう。
稲村ヶ崎を過ぎると湘南の海と江の島が見えてくる。
腰越駅~江ノ島駅は路面電車区間だ。



車と電車が同じ場所を走る不思議な空間である。
江ノ島駅を降りて、昭和の香り漂う“すばな通り”を抜けると、江の島はもうすぐ目の前だ。
弁天橋を渡り、日本三大弁財天の一つ、江島神社に参拝しよう。
江の島エスカーで島の頂上へ。
ネコを愛でながら、のんびり歩いて登るのもいいだろう。
さあ、江の島シーキャンドルに着いた。
展望灯台からの眺めは絶景だ。

江の島からの帰りは、もちろん新江ノ島水族館へ行こう。

竜のような形でうねり泳ぐマイワシの群れ。
ふわふわと漂うクラゲに、色鮮やかなサンゴの海。
空高くジャンプするバンドウイルカたち。

春の光浴びてキラキラと輝く海。
霞がかった空に浮かぶ富士。
緑萌える江の島が見える。

一人でも、仲間と一緒でも、恋人同士、そして家族でも。
楽しみ方は無限に広がる。
春の旅は、“江の島”と“えのすい”に行こう。
我が家の小さな研究者にも相談してみようかな。


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