先日、新江ノ島水族館のだいぶ遅めの深海生物の収集が始まりました。
というのも、毎年1月の下旬から駿河湾の底曳き網漁に乗船してメンダコをはじめとする深海生物の収集が始まりますが、今年は年明けからコロナと強風の影響で、タイミングが合わず乗船が延びに延びて先週の2月末にやっと船に乗ることができたんです。
コロナの影響でせっかく魚が獲れても、売れないために船も風が吹くと無理をしてまで漁に出ていないんだそうです。
漁業とコロナって一見すると関係なさそうですが、実はいろいろなところで影響が出ていますね・・・。
今年は、このまま一回も乗船できずにシーズンが終わってしまうのか・・・と内心思ったくらいです。
ちなみに駿河湾の底曳き漁のシーズンは、10月の中旬から始まり、場所によっては3月の半ばから5月くらいまで行われます。
何だ、まだまだ先まであるじゃないか…と思われるかもしれませんが、年明け前と4月頃では海水温と気温が高く、深海生物を生きたまま水族館へ運ぶことが難しくなるため、収集の実質のシーズンは、水温も気温も低い年明けから3月中旬までのたった2カ月ほどなのです。
今年の第1回目は、残念なことにメンダコが採集されることが無かったのですが、その代わりではありませんが、採集数の少ないオキナエビ、アカツノチュウコシオリエビ、ヤマトトックリウミグモ、トゲヒゲガニなどを入手することができました。
本日から深海Ⅰにて公開中です。
※状態によっては、短期間展示になることがありますので予めご了承ください。