もうご存知の方がほとんどかと思いますが、8月にアカウミガメの赤ちゃんが産まれたんですぅぅぅ!
たかがカメでしょ、とか思った方います??
これ、どれだけすごいことかわかります??
このなが~い“えのすい”の歴史の中で、アカウミガメの繁殖はなんと初めてなんです! ぱちぱち!
過去の繁殖に向けた資料を見るといかに大変で苦労しながら試行錯誤してきたのかがよくわかります。
私は今年異動してきたため、最後の肝心なところだけをいいとこ取りする、完全に一番美味しいポジションです。
無事に誕生するまでの期間はとっても大変で、夏場の記憶がほぼありません。笑
焼けるような日差しの中おこなう、安全確保のための卵の移設、そしていつ産まれてくるのか、産まれた子どもの見落としはないか、無事に海に旅立ったか。
それがなんともタイミング悪く、コロナ感染者が大急増して職員もバッタバッタと倒れていく中でおこなわれていきました。
ほんとにしんどかった~。
なので、そんな中無事に産まれてくれた子ガメはとってもかわいいです。
しかもですよ? 定説では一度繁殖期を迎えると次繁殖できるのは 3、 4年後といわれています。なので、来年見よーって思っても見られないんです!! 今だけです!!
8月4日に産まれた子ガメは現在すくすく成長中。産まれた時に比べると肉厚になり活発にもなってきました。
そして、知っていましたか? ウミガメって産まれたときは潜ることができないんです。
それがなんと! 3か月近く経った今、やっと水槽の下にタッチするくらいまで潜れるようになったんです!
それでもまだまだ泳ぎがぎこちなくてすぐに浮いてきてしまいます。そんな頑張っている姿がこれまたかーわいいー。
みなさんにも少しおすそ分けです。
こちらがまだしっかりと潜ることのできない 9月2日の子ガメ↓
前肢をうま~く甲羅にピタッと乗せてフリーズしています。撮影者(私)が近づいてきたので必死に隠れていますね。かーわいいー。
この姿が見られるのも赤ちゃんのうちの今だけです! 今でもたまーにこのように擬態しているので、タイミングが良ければみなさんもこの忍法枯葉の術が見られますよ!
最後に、放流のようすをほんの少しご紹介。
放流直前までは「フレンジー」という外洋に出るために必要不可欠な興奮状態を発動させないよう慎重に対処し、いざ放流のときにはこのようにライトで道しるべを作ります。