以前のトリーター日誌でご紹介したカクレクマノミの赤ちゃん(2022年09月19日 カクレクマノミの赤ちゃんが産まれました!)が成長したので、ついに展示を始めました!
実は“えのすい”での繁殖個体の展示は、2004年の開業以来初めてなんです。
カクレクマノミは飼育が難しい種ではないものの、どの生物でも繁殖には細かな気遣いが必要で、なかなか手をつけられずにいました。ですが今回は、成熟した元気な親カクレクマノミと良い水槽環境、そして多くの人のサポートのおかげで無事に繁殖することができました。
展示したのは2022年9月2日にふ化した個体です。
産卵を確認した時から展示を視野に入れていましたが、ふ化してからしばらくはバックヤードで飼育していました。バックヤードでは、水槽の環境に慣れさせたりエサを与えて栄養を蓄えさせたり、掃除も欠かさずやって丁寧に飼育をしてきました。
ふ化から展示まで約4か月。私からしたら念願の展示デビューです。
カクレクマノミの幼魚展示は、太平洋ゾーンの一角。大きな水槽の中に小さな水槽を浮かべるような形で設置しています。
カクレクマノミはイソギンチャクの近くにいることが一般的ですが、えのすい生まれの幼魚はまだ地面の近くが落ち着かないのか、水槽の上部にいることが多いです。
1~2cmほどのカクレクマノミが見られるのは今だけ! ひらひらと泳ぐ姿がとてもかわいいのでぜひ間近でご覧ください。