“えのすい”の相模湾大水槽でおこなうショーの一つに、「サカナミニライブ」があります。
ダイバーが水中カメラを持って、MCやダイバーからのおすすめの魚をダイアップで映す人気のショーです。
紹介する魚は、その日の当日(時にはショーの直前)に、MCやダイバーが好きに決めています。
ウツボ LOVE! サメ LOVE! カサゴ LOVE! と好きな魚がいる人は、毎回好きな魚のマニアックな解説を話していたり、特にない人は「じゃあ きょうはこの魚でいくか~」と気分で決めたり、紹介する魚はトリーターによってさまざまです。
ダイバーは、リクエストの魚を大水槽の中からリアルタイムで探していきます。
魚たちは決まった場所にいることが多いので、おおよその検討をつけて探しますが、なかなか魚が見つからないと、とっても焦ります。
ですので、ダイバーも MCも「見つからない!」という事故が起きないよう、気を遣って、見つけやすい魚を選びがちになってしまいますが、、、私にはいつか、サカナミニライブの大画面で紹介したい魚がいるので、きょうはそんな「紹介したいのに紹介できない魚」を紹介します!
1, アカマツカサ
アカマツカサのリクエストは、ダイバーが「マイナーなやつきたな~」と思うくらいの難易度です。
大きな目がかわいらしく、真っ赤な体がきれいで好きな魚ですが、夜行性なのでいつも光が入らないくぼんだ場所にいます。
写真では群れになっていますが、大水槽には 2~3匹がくらしています。
ショー以外で潜っているときに「いつもここにいるな~」と見つけていたので、この前 Hトリーターがダイバーのときに「この辺りにいますよ!」と伝えて探してもらいましたが、全然見つかりませんでした。ショーのときだけ姿を消す魚です。
2, ユカタハタ
ユカタハタのリクエストは、「まじかよ~」とダイバーがイラっとするくらいの難易度です。
大水槽には1匹しかおらず、赤色の体表に鮮やかな青い斑点が美しいです。
名前もキャッチ―で、いつも「紹介したいな~」と思いつつも、探すとなかなか見つかりません。
ユカタハタも夜行性で、普段はどこかの陰に隠れており、閉館後間際の暗くなった頃にひょこっと出てきたりします。今じゃないのに!!
夏の浴衣シーズンまでには、発見マスターしたいです。
3, キテンハタ
キテンハタのリクエストは、ダイバーが「見つかるかァ!!」とキレるくらいの難易度です。
見た目は普通のハタって感じなんですが、なんといっても尾びれの模様が特徴的です。
大水槽の外から撮影した写真なので分かりにくいのですが、キテンハタの尾びれは、上 1/3はオリーブ色で、下 2/3は暗いグレーになっています。はじめて見たときは、もう衝撃でした!!
みなさんにもこの不思議な尾びれを見てもらいたいのですが、水中でフルフェイスマスクを装着し、プレッシャーを感じるショー中では絶対見つけられません。
ダイバーにリクエストするのも申し訳ないので、ショーの前に「もしキテンハタがいたら、MCの話を遮ってでも映して!!」と伝えています。
いつかサカナミニライブの大画面で紹介できる日はやってくるのでしょうか。
今後にご期待ください。
[サカナミニライブ]