深海Ⅱの展示水槽では、深海の漆黒の闇を表現するべく、超低反射の背景板を使用しています。しかし、そろそろ傷みが目立って来ましたので貼り替えを予定しています。
当館では初めての作業なので、まずは小さな水槽で素材貼り替えの練習をしてみました。
従来の背景板となっている黒い塩ビ板は、素材となる植毛布の基盤となります。
弓なりに曲げてコーナーを無くしています。
張り付けた植毛布は正面から見るほど反射が無くなるので、展示では奥行きがあるように感じられます。
どれだけ真っ黒いのか、水をかけてお日さまの下で見比べてみました。
実はこの水槽、深海Ⅰの化学合成生態系をイメージした水槽として展示しているものです。
ちなみに、その上の水槽は、光合成生態系を再現した水草水槽ですが、こちらも同様に奥行きが20センチ以下なので、広く感じられるような工夫が施されています。
よくご覧いただきますと、何となく逆光気味に感じられると思いますが、こちらは背景板をLEDで光らせています。