2024年08月29日
トリーター:藤田

ウツボ好きトリーターのウツボの話 20

みなさんこんにちは、藤田です。
まだまだ暑い日が続く一方で強い台風が日本列島を横断する勢いで、油断ならない日々ですね。
風の強い日には水族館でも屋外の物が飛ばされないように対策をとります。
暴風雨だけでなく寒暖差も激しいので体調管理と身の安全に気を付けてご安全にお過ごしください。
というわけで今回は台風もきているので、少しでもリラックスできるよう癒し系の生物たちのようすを写真でお届けしていきます。

まずはこちら相模湾大水槽で暮らすオキノシマウツボです。
ここ最近でお気に入りの場所が変わり、浅瀬の長い窓の岩組の隙間から顔を出すようになりました。
餌のタイミング以外のときはここにいる姿をよく見かけます。
元々ここはミゾレウツボのお気に入りスポットだったので、喧嘩にならないかとしばらく心配しながらようすを見ていましたが、今のところうまく棲み分けができているようです。

左オキノシマウツボ 右ミゾレウツボ左オキノシマウツボ 右ミゾレウツボ

ウツボも混じるといっぺんに3種のウツボたちを観察できる贅沢スポットとなっております。
私はここを通りかかるたびについ足を止めて癒されています。
“えのすい”に入って序盤の水槽ですので、みなさんも見逃さないでくださいね。
そして癒し系の紹介でウツボを外すことはできません。
なかなか水槽の外から見るのが難しいリラックス中のウツボたちをご紹介します。

3匹ぎゅっと!3匹ぎゅっと!こっちにもにょきにょき!こっちにもにょきにょき!

相模湾大水槽のウツボたちはいろんなところで身を寄せ合ってリラックスしています。
水槽の外から見ても最高ですがやはり0距離のウツボ、たまらなくかわいいです。
こう見ると本当に一匹一匹個性豊かな顔をしていますね。
ここまで顔が違うと外見で見分けることができますが、“えのすい”のウツボの中でひときわ特徴的な個体がいます。
それは「えのすいトリーターとさかなたちのふれあいタイム」というショーの中でダイバーが抱いて泳ぐことのできるウツボで、私たちは「ラックス」という愛称で呼んでいます。

ウツボの「ラックス」ウツボの「ラックス」

他のウツボたちに比べると体が大きく全体的に白っぽいのが特徴です。
「ラックス」という名前は先輩トリーターが名付けたそうなのですが、私はウツボの名前が「ラックス」だと知ったとき、最初はウツボの属名Gymnothorax(ギムノソラックス)が由来だと思っていました。
入社後、名前の由来を聞いてみて初めて、ゆったりくつろぐ意味の「リラックス」からとったという話を聞きました。
ラックスリラックス、のんびりとしたウツボにぴったりの素敵な愛称だなぁと今も大変気に入っています。

みなさん少しは癒しを感じられましたか?
お天気が崩れている時は無理をせずに、ウツボのようにのんびりリラックスしてみてください。
それではいつでも“えのすい”でお待ちしておりますね。

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