きょうVIPが来た!!
来た、なんて、失礼な言い方ですが、突然のご来館に私たちもビックリ、あたふたしてしまい、敬語の使い方など吹っ飛んでしまいました。
先の航海も含め、新江ノ島水族館が関わった多くの深海調査で、文字通り乗船研究者の手となり、足となり、目となってくれた、無人探査機ハイパードルフィンの運航長が、足を運んでくださったのです。
新江ノ島水族館の深海コーナーは、氏のお力なくしては成り立たないといっても過言ではないほどの、大VIPです。
「運航長、わざわざありがとうございます。」
「ああ、コトクラゲどう?もう食べちゃった?」
「!!食べてません!(まだ。)今回は、コトクラゲは標本にしました。また何処かに、コトクラゲがいたら、ぜひ採ってください。よろしくお願いします。」
運航長とともに、もうお一方、深海の音の展示で多大なご協力をいただいている、初島ステーション関連の研究グループの方にもお越しいただきました。
「いいよ、自分たちで見てまわりますから。」
と、なんだか楽しげな2人のVIP。
もう一度ご挨拶したくて、あとから探しに行くと、鹿児島の航海で採れた深海のウミクワガタの展示をご覧になっていました。
ご来館、本当にありがとうございました。
[きょうの写真]
写真1/ハイパードルフィンのコンテナ司令室で指揮を執る運航長(左)
写真2/ウミクワガタの展示をご覧になるお二方
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-17 「なつしま/ハイパードルフィン」による鹿児島県野間岬沖 深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。