朝食を食べていたら、首席が
「イルカが船の周りを泳いでいますよ。
あ!ほら、あそこに!」
と教えてくださいました。
急いで食堂の窓に駆け寄ると、イルカが背びれをだして泳いでいる!!
わぁ!!!イルカだ!
朝から気分が盛り上がってきました。
これから一度横須賀まで戻りJAMSTECへ立ち寄って、今航海2回目の乗船者の入れかえがあります。
なつしまは、あっという間にJAMSTECのある夏島へと到着しました。
この風景を見るのは船に乗ってから、もう 3度目です。
きょうは船を岸壁につけるのですが、なつしまは、横向きのまま操船できるというすごい技術をもっています。大きな船が横にまっすぐ進んでいくさまを実際にみると感激です。
着岸ついでに、船上の研究用の生き物たちを飼育環境の整った水族館へと運び出すことにしました。
江の島から北田トリーターが忙しい中やってきてくれました。
早く水族館の水槽でのびのびとさせてあげたい気持ちでパッキングを手早くすませ、北田さんに生き物を託しました。
おかげで、コンテナラボの水槽はかなりすっきりして、あすの潜航に備えて体勢を整えなおすことができました。
1回の潜航でも、同じ生き物をいくつかの地点でサンプリングすることがあり、数に関係なく、分けてストックする必要があります。
潜航で採れたものは研究に使いますので、どの個体がどのような場所にいたものからとれたか、がはっきりしてないときちんとした試料にならないためです。
ですので、水槽は多く空いていたほうが都合が良いのです。
さあ、あすは潜航最終日です。
無事 2潜航できることを祈って、今夜は眠りにつきます。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT10-08「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。