きょうは東京海底谷へやってきました。
ここは水上においては東京湾から船が出入りする所でありますが、深海においても東京海底谷という谷が東京湾へ向かっているので海底図を見ても一つの道ができているように見えます。
水深約 1200mに着底をすると北東に角度をとり、地層と生物を観察してゆきました。
地質については詳しくはありませんが、私が見てもきのうの潜航とは異なった、かなり層が見える崖でした。
生物は場所によって密度が異なり、カイロウドウケツをはじめとするカイメン類、ソコダラやアナゴ類、ウルトラブンブクなどはかなりいる所、いない所がはっきりしていました。
そんな中、きょう、面白生物の撮影に成功しました。
深海底に鎮座する巨大ガエルです。
無人探査機ハイパードルフィンがゆっくりと登っている時に彼が現れました。
こちらをジーッと見て、カエル座りしているのです。
しかもかなり大きく、ゴライアスガエルもまったく歯が立ちません。
深海に大きなカエル、これは大発見だと思ったら・・・
みなさんのご想像通り、大きな岩でした。
しかし、丸いカイメンが見事左右対称に眼の辺りに付着していて、自然のすばらしさを改めて感じさせてくれます。
ハイパードルフィンもこの角度から見たからこそ、カエルに出会えたのですね。
初めて航海日記に登場する広報担当の三縄です。
この航海は北田トリーターのいうとおり、相模湾周辺の水族館・博物館がJAMSTECのご協力をいただいて相模湾の魅力を伝えるための広報航海になっています。
そこで、広報担当者の私も乗船していました。
相模湾の魅力って?
難しく考えることはありません。
おなじみの片瀬海岸からしばらくするとそこはもう深海が始まっています。
深海は暑いこの時期でも水温は3度~4度と冷たい!
100気圧の水圧!真っ暗!そして、今回あのオオグチボヤがえのすいの近くで多く観察されたことは、相模湾の深海生物にも多様性があってにぎやかな深海生物銀座って感じでした。
今回記録された動画や写真は、順次みなさまに公開していきます!身近な相模湾の深海生物にどうぞご期待ください!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。