Leg2下船日です。
わたしは試験が待っていることもあり、北田さんを残して一足先にきょうが最終日です。
きのうまでの荒天が嘘のように、風はだんだんおさまり空には太陽、海も穏やかになってきました。
「かいよう」は予定通り9時に那覇へ無事入港。
だいたい下船日というのは、荷物をまとめての大掃除やら、生物のパッキングやらでドタバタなのですが、前日潜航がなかったのでほとんどが片付いていて、気分的にもゆとりをもってゴエモン君たちをパッキング詰めすることができました。
宅急便が来るのは午後になるとのことなので、船で待つことにしました。
しばらくすると、
「ハリセンボンがいるって!」
北田さんの声が。
岸壁に現れたハリセンボン。網をもって上陸です。
しかし、危険を察知したのかハリセンボンは姿をくらましてしまいました。
でも、じーっと港の海をみつめていると・・・
「あっ!あれクラゲじゃない?」
掬ってみると、クシクラゲです。
触手がながーくのびた、まあるいクシクラゲが良く見るとたくさんいます。
そうこうしていると、船員さんがハリセンボンがまた現れたのを発見し、そこへ駆けつける北田さん。
すかさず網をいれると、
「入った!」
ぷくーっとふくれたハリセンボンがついに御用です。
いつの間にかお昼になっていました。
宅急便が来て、無事ゴエモンたちは水族館へ向けて旅立って行きました。
あす、江の島で再会するのが楽しみです。
それでは北田さん、良い航海、潜航調査ができますように江の島よりお祈りしますので、Leg3をどうぞよろしくお願いします!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)KY11-02「かいよう/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。