第2回ドレッジ調査ということでメンバーを換えて杉村、根本の2名で東京大学三崎臨海実験所「臨海丸」へ乗船してきました。
前回と同様に東京大学三崎臨海実験所技術専門職員の幸塚久典氏にも乗船していただきました。
天気が良く、若干の風はありましたが非常に良い乗船日和でした。
第1回目の調査といい、今回といい、私はどうも「晴れ男」なのでしょうか、実に船運がいいです。(天気が良くても沖は意外に風が強くて船が出れない日が、実は結構多いんですよ。)
そんな晴天のなか快適な乗船をおこなったあと、生物の選別作業へ。
今回は前回の反省と工夫により生物の選別時間は約半分に。
またまた、面白い生物たちに出会えましたよ。
その中でも、大きさが 2cm程度のゴカクキンコというナマコの仲間が非常にたくさん採集されました。
ナマコというと海底を這って砂や泥を食べるイメージがありますが、このナマコは口から触手を海水中に目いっぱい花のように広げ、懸濁物やプランクトンなどを捕らえています。
選別後の水槽の中には、一面ゴカクキンコの花が咲いていました。
う~ん、綺麗・・・ かな?
このナマコは前回の調査ではそれほどたくさんいなかったのですが、同じ様な水深や底質でも少し調査場所がずれるだけでこうも違いがでるんですね。
何とも不思議です。
この辺がまた、我々の足を海へ向けさせるんですね。
今回の調査では採集生物たちの記録も取ることもでき、予定通りに調査を終了できました。
この記録はいずれみなさんにお披露目したいと思っています。がんばるぞ!
次回は10月に調査を予定しておりますので、日誌はそれまでしばしのお別れ。
おっと、ますはこの小さな生き物を皆さんにお見せしなくては。
・・・・公開準備進行中です。
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[ 2011/06/10 相模湾城ケ島沖 ]
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
◎東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所