きょうからいよいよ潜航が始まります。
こんな穏やかな航海は初めてかもしれません。絶好の潜航日和です。
「かいこう」についてはきのうの日誌でも少し触れましたが、ランダーとビークルの2段式のため、潜航までの段取りがいくつもありました。
使う機器が多い分、点検しなければならない箇所もたくさんあります。
「かいこう」は台車に乗っていて、格納庫から船尾まで台車に乗ったままレールで引かれていきます。そこからランチャーとビークルが一緒に吊りあげられて、海へとゆっくりダイブしていきました。
今朝、「かいこう」のペイロード(搭載機器)の写真撮影をしにいった時に、運航チームの方が話しかけてくださった言葉を思い出しました。
「(かいこうは)かっこいいだろ!愛情いっぱいかけていつもやってるんだよ。」
ほんと、「かいれい」も「かいれい」を動かす運航チームの方々もすごくかっこよかったです。
きょうの潜航は初島ステーションへ行きました。
初島ステーションは1993年から深海底の観測がおこなわれている場所です。
初島ステーションのまわりでは大きなエゾイバラガニやソコダラ、ヌタウナギなどの魚がいました。
クラゲもたくさん泳いでいました。
あしたは生物のサンプリングが予定されているので、忙しくなることを期待して、きょうは早く寝ることにします。
[追伸]
あしたからブルーアースの発表があります。根本くん、杉村さん、私の分までよろしくおねがいします!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)KR12-05JAMSTEC「かいれい/かいこう7000Ⅱ」による相模湾初島調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。
JAMSTEC ブルーアース2012
◇開催日
2012年2月22日(水) 10:00~17:30
2012年2月23日(木) 10;00~17:10
◇会場
東京海洋大学
◇参加費
無料(申込不要)
[JAMSTEC ブルーアース2012]