きょうは生物の調査潜航は無く、一緒に乗り合わせている地震に関わる調査をされている研究者の方の房総沖での潜航になります。
私たちの参加させていただいている研究チームでは、きのう採集したサンプルを使っての実験はおこなわれています。
みなさん黙々と実験をされています。
きょうは、生物サンプルを船上で飼育管理しているラボをちょっと紹介します。
研究員が主に使うラボは、3つです。
1つは、ドライラボで主にミーティングやパソコンを使っての事務作業をします。
この航海日誌もここで書きます。
2つめはウェットラボで、主に薬品実験をおこなう場所です。
3つめは甲板の格納庫内(しんかい2000の収容されていた場所)にあるコンテナラボ。
ここには、大きな流しと作業台(学校の理科室用の様な感じ)、そして小型のプレハブ冷蔵庫(低温室)があります。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)NT14-05「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています