みなさん、こんにちは!
魚類チームの杉村です。
久しぶりの沖縄の調査航海への参加です。
調査海域は中部沖縄トラフ、この海域に来るのは自身では2012年以来です。
この海域の調査には昨年の12月に根本トリーターが参加していますね。
沖縄の熱水域といえば「ゴエモンコシオリエビ」の群生地がある場所です。
チムニー周辺に真っ白い絨毯のように群がるゴエモンコシオリエビたちに、これから会えるかと思うとワクワクします。
今回は、これまで私の行ったことのない場所にも行けるかもしれません、さらにワクワクしております。
本日、1日目。
今回の調査航海の乗船場所は、沖縄ではなく「くまモン」で有名な熊本。
(駅ビルの中からコンビニまで「くまモン」でいっぱい。本物の「くまモン」には会えませんでしたが・・・)
本日の熊本の天候は快晴で、とても暑い1日でした。
台風12号(熱帯性低気圧になってしまいましたが)の影響で、きのうおこなうはずだった調査機器や実験機器の積み込み作業がきょうの午前中にずれ込み、朝からの積み込み作業。
午前9時、既にうだるような暑さ(予報では「曇り」のはずだったのに・・・)だったので、みんな汗びっしょりになっての積み込み作業でした。
中にはあまりの暑さに体調を悪くした学生さんたちもいたくらいです。
液体窒素の入った大型のボトルや一人では持てないような大きく重たい検査機器、たくさんのコンテナ、いつもの航海よりちょっと多いような・・・ラボ(実験室)があっという間に倉庫のようになってしまいました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)NT15-14「なつしま/ハイパードルフィン」による中部沖縄トラフ熱水活動域における熱水化学および化学合成(微)生物学調査
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています