8月11日
そろそろ絶滅危惧のランクの高いものにも会いたい・・・ 。
ギバチ、アユカケ、カジカ。
いったいどこにいるのだろうか?
相模川をターゲットにしていたけれど、やっぱり支流に行かないと無理そうだ。
ということで、前回通った道で気になった川があったのできょうはそこへ。
川は串川。小倉橋のすぐ手前を流れる小さな川だ。
川の中では、小さい子が水着でお父さんと楽しそうに遊んでいた。
その上流は淵になっていて、少し潜れそうな深さがあった。
近くではお姉さんたちがクラブかサークルで来たのか、木陰で優雅に川のせせらぎを楽しんでいた。
その中に網を片手に割り込んでいくのは気がひけたが、せっかく来たので、日頃水族館で鍛えた羞恥心を捨て去るレッスンの成果を存分に発揮し、ザバザバ乗り込んでいきガサガサやってみた。
が、魚があまり入らず、ヤゴばかり入る。
何回かやっているうちに赤いカニが入った。サワガニだ。サワガニは神戸に住んでいたころ六甲山の川で採った以来。
懐かしいな~と思いながらどうしようか迷った。
カニの類は他の生き物をバクバク食べるのでちょっと怖いのだ。そんなこと思いながらカニと一緒に採れた小さな魚をいったんプラケースに入れ替えようとしたところ、魚がすでに餌食になっていた。
『だめだこりゃ・・・ 』と思いカニはリリース。
ここから上流へは行くのが難しいので下流に向かう。
下流は少ないながらヌマチチブが採れた。
魚はあまり成果がなかったけれど、ここで衝撃的なモノに出会った。
それはクマゼミだ。
クマゼミは西のセミで神戸にいたころによく捕まえた。緑色がきれいな大きなセミだ。
小学1年の頃、捕まえたセミの幼虫が突然羽化し、そのようすをずっと見ていたことがあった。それがクマゼミなので、とても思い出深い。
声もでかく、朝鳴き始めると目が覚めてしまうほどだ。
関東では見ないセミだけれど、最近こっちに来てしまっているらしい。
川を泳いでいたそのセミを見てみるとメスだった。
鳴き声が聞けなかったのが残念。
フッと空に放り投げたら元気よく飛んでいた。
やっぱり温暖化の影響なのだろうか?
つづく
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。