きょうは最後の潜航日です。首席が晴れ男ですから、もちろんきょうも晴れています。
朝、“研究者の入れ替え”があり、まだ日の出前の6時過ぎ、1人がなつしまの作業艇に乗せられて、伊東の港へ向かいました。代わりに新しい研究者が伊東から運ばれてきました。岸壁に着けられない場合はこのように通船で人やものを輸送することがあります。
今回、なつしまは、日中の作業が終ると、夜は伊東沖の湾内に停泊しており、行って帰ってくるのに1時間もあれば十分という距離のところにいました。
でも、通船は吹きさらしの小さな船なので、とても寒そうです。
お天気に恵まれて、なつしまは揺れませんでしたが、この小舟が揺れて酔うのではないかとみんなで笑って話しました。
きょうの潜航は、映像資料収集を主目的としており、ハイパードルフィンに特殊なカメラを搭載していましたが、いつもの採集用具や採水、採泥器具も載せていたので、これまでの潜航でやり残したことや、まだ足りないサンプルを収集する、「落穂拾い」も兼ねていました。
夜は、予定通りすべての潜航ができたお祝いと、お疲れさまの意味で、かき氷パーティーをおこないました。みんなまだまだ実験の真っ只中なので、合間をぬっての息抜きではありましたが、なかなか盛り上がりました。
セッティングから片付けまで、学生さんたちにすっかりお世話になりました。
航海の期間中、自分たちの仕事もあるのに、いろいろな場面で手伝っていただき、とても助かりました。
どうもありがとうございました。
[きょうの写真]
上/小舟で陸地へ
中/働き者の学生さんたち
(首席用スペシャルかき氷製作中)
下/珍しい環境で食べるかき氷
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-03 「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖 深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。
今回一緒に乗船している北里大学水産学部のホームページも同時にお楽しみください。
[ 北里大学水産学部ホームページはこちらから ]