みなさんこんにちは、八巻です。
ついに本航も最終日となりました。きょうは 6時から釣りによる魚類調査です。私たちに加え船員さんも総出で参加し、なにが釣れるかを記録する楽しい調査です!
朝 6時からスタートできるように早起きをし、デッキに出ました。するとちょうど日の出の時間で、東の空が曙色に染まり始めていました。
美しい日の出も、機会がないとなかなか見ることもないものです。せっかくですから、釣りをしながら 6時半ごろの朝日が昇る瞬間まで、じっくりと東の空を眺め、無事 日の出を拝むことができました!
さぁ、始めてみた釣りによる魚類調査ですが、なかなか釣れません笑。
船員さんたちはさすがに慣れているようで、結構な頻度で魚を釣りあげます。私も釣りをしないわけではありませんが、それほど頻繁にするわけではありませんので、なかなか難しものです。しかし魚類調査も終盤に差し掛かったころ、ようやく 1匹釣りあげることができました!結果は立派なホウボウ!
なんとか一矢報いることができました!
魚類調査終了後は呉港に向けて走ります。これまでの荒れた海とは段違い、全く揺れずに進んでいきました。天候も安定していましたし、なにより瀬戸内海に入ったことで大きく海況が変わったものとおもわれます。
帰る途中に荷物のパッキングを進めます。本来であれば生き物もすぐに運び出せるようにしますが、きょうは下船後ヒクラゲの採集をおこなう予定があり、呉を発つのは明日の朝になります。したがって水槽関連以外の下船準備をおこないました。
中でも大切なことが、5日間お世話になった豊潮丸の掃除です。まずはデッキから。みんなで並んでデッキブラシでこすります。
デッキブラシをデッキで使うことはなかなかありませんので、貴重な体験です!その後はヘルメットと救命胴衣を洗います。
最後にORIネットをしっかり洗います。洗ったものはしっかり乾くよう、デッキに干しました。なかなか絵になる光景です。
もちろん船内も掃除をおこないます。
掃除も終わるころ、呉の港が見えてきました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
広島大学生物生産学部附属練習船「豊潮丸」(広島大学)での北里大学海洋生命科学部の乗船実習