本日で、航海も3日目になりました。
海況は3日間の中で一番穏やかです。
と言いつつも、油断すると船酔いの影が迫ります。
きょうは朝からドレッジとビームトロールを実施しました。
ビームトロールでは大型の生物が入ります。
きのうの地点ではヒメやキホウボウの仲間などが入りましたが、きょうの地点は大量のイソギンチャクが入りました。その他トウジンやギンアナゴ、また、私の好きなフジクジラの仲間も混ざってがらっと生物種が変わりました。
プランクトンネットでは今回の狙いの生物が期待されます。
渡部トリーターからのオーダーのある生物が果たして入るかどうか…
結果は…
オオタルマワシがたくさん入りました。とりあえずノルマクリアです。
ここからは、蓄用です。採れた生物をしっかり持って帰れるように、船内に水槽を設置し、2つの水温帯で管理します。
生き物ごとにタッパーなどの容器に入れお互いが潰されて、傷がつかないようにします。
この生き物たちをえのすいに連れ帰れるよう、水が汚れたら換水をしてを繰り返し、下船まで管理を続けます。
夜は採れた生物の種同定をシンガポール水族館のスタッフと一緒に行いました。
片言の英語と翻訳機をフル活用して…
ヨコエソやムネエソの仲間を同定していきました。THE 深海魚という姿は、いつ見てもおもしろいです。
あしたはあいにくの天候のため、調査はない予定です。そのため航海日誌もここまで。
今回採取した生き物たちが展示に出る日をお楽しみに。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
三重大学大学院生物資源学研究科 附属練習船「勢水丸」(三重大学)での北里大学海洋生命科学部の乗船実習