キャノンボールジェリーは食用のクラゲとして知られており、最近では多くの水族館で展示が行われています。丸いフォルム、つるんとした傘に、短めの口腕。ポコポコと水中を元気に浮遊する姿はなんともかわいらしく、人気がある種類です。当館でも 2017年にパリ水族館よりポリプを譲り受け、現在まで飼育を継続しながらクラゲを展示してきました。
このキャノンボールジェリーの色は水色です。今回展示を開始したキャノンボールジェリーは乳白色で、傘の縁が赤茶色をしています。近年の研究で、キャノンボールジェリーがいくつかの種に分かれていることがわかりました。赤茶色のキャノンボールジェリーのポリプは鶴岡市立加茂水族館より譲り受け、今年の 1月にエフィラを遊離しました。そこから徐々に成長し、現在では傘の大きさが約 6cmになりました。水色のキャノンボールジェリー同様、ポコポコと元気に浮遊する姿がとてもかわいらしいです。水色と赤茶色、同時に 2種類見ることができる水族館は、加茂水族館に次いで“えのすい”だけです。