2024年06月20日
トリーター:石川

2024年パリコレならぬペンコレ開催 間近!!

梅雨入り間近? なこの時期、静かに夏鳥たちは大集合しています。
例年この時期、個人的にチャレンジしているのが、サンコウチョウを見るコト!

今年も行ってみました、が、例年のごとく「声はすれども姿は見えず」でした。
他の鳥のさえずりとは一風変わったリズミカルなさえずりで、「月(ツキ)、日(ヒ)、星(ホシ)、ホイ、ホイ、ホイッ」という「聞きなし」(鳥や動物の鳴き声を人の言葉や文字に置き換えて覚えやすくしたもの)のごとく、その存在を確かに確認できる声が森に響いているのですが、その方向を探せどもそのすてきな容姿を見ることはできませんでした。
名前は聞きなしである月(ツキ)、日(ヒ)、星(ホシ)で三つの光、サンコウチョウというくらい名前が声からついたということは、姿を見るのが大変なんだろうなと想像がつきます。

まあ何度も足を運べば見られる確率も上がるのですが、この時期は台風が来たり、梅雨本番になってしまうと近くの崖がすぐ崩れたりする場所でもあって、すでに足腰の弱った私が行くには車で行けないと少々つらいのです(笑)
この時期の晴れの日と休日だと混むので、平日に休みが重なって朝方用事がない日限定で突発的に行ける日が決まります。日が昇る頃に現地についていたいので、出発は朝 3時でした。

日本で見られる野鳥の中ではひときわ南国様相を醸し出す姿、特に雄は尾が長くて濃い紫とも茶色ともつかない色、冠羽があって、口の中は蛍光グリーン、目の周りは蛍光ブルーといったいでたちなのです。頭から尾っぽの先までは 45㎝くらいなのだそうですが、尾を除くと 10㎝大のサイズで小さい鳥です。あまり樹木の下の方へ降りてこないので、鳴き声がする樹冠部からその下あたりを探しているのですが、日が上がると基本的には逆光というアングルなのでバードウォッチャー泣かせなんですね。声が聴けるだけでも何かすがすがしい気持ちになりますが、いつかは絶対姿を見たいと思っています。

さて、そんなおしゃれな小鳥に唯一われらフンボルトペンギンが近付ける時期、7月のパリオートクチュールコレクションと同時期に開催される!? パリコレならぬ年に一度のペンコレが始まります。
以前もお伝えしましたが、フンボルトペンギンは夏鳥ではなく留鳥という周年同じところで過ごす鳥です。
ですので他のほとんどのペンギンたちと違って夏の換羽期以外、周年繁殖できます。
ペンギンは世界に 18種いますが、周年繁殖できるペンギンはそのうち 3種のみです。すべてフンボルトペンギン属で、アフリカのケープペンギン、ガラパゴス諸島のガラパゴスペンギンと南米のフンボルトペンギンだけです。

その唯一繁殖がおこなわれない換羽期がまさにペンコレ開催時期なんです。
既にホワイトは先陣を切って換羽が終わりました。いつもより半月くらい早いようです。
これから例年始まる換羽期限定、羽が抜けていくさまは毎年同じにはなりません。毎年斬新なデザインが登場します。
今年はどんな抜け羽デザインが飛び出すか注目です。
換羽期必須の「注目ポイントですよ」。

個人的にはゲストにサンコウチョウの雄、来てくれないかな?

ペンギン・アザラシ

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