本日から各地でＵターンラッシュが始まっているそうです。
各々が実家のある故郷へ戻り、再び生活の場に帰ってくるお盆の風物詩です。
こんにちは、えのすいトリーターの佐藤です。

魚の中にも別の場所に赴き、大きく成長してから戻ってくる物がいます。
有名なところではサケですよね。
小さいときに川から海に出て、再び生まれた川へと戻ってくる。とてもよい例なのですが、残念ながら新江ノ島水族館にはサケがいません・・・。
その代わりといっては何なのですが、サケと同じように海に出る川の魚「アユ」がいます。
友釣りで有名なアユですが、普通はアユってずっと川にいると思いますよね。
実は若い頃は海に出るんです。
しかもサケのように生まれた川に戻ってくるわけではないんです。
この薄情者！
大きくなって川に戻ってきた後も、ひとたび増水すると海に出て隣の川に移動することもあるんです！

話は変わってアカウミガメです。
江の島周辺でもアカウミガメが産卵しにやってくることがあります。
そのときの卵を水族館で保護し、ふ化させてから赤ちゃんアカウミガメを放流することをすることがあります。
よく放流する時に「大きくなって戻ってこいよ～」と声をかけて海に返しますよね。
実はウミガメも生まれたところ、または放流したところに戻ってくるという確証が、まだないそうです。しかも戻ってくるにしても 10年から 20年かかるそうです。
確認するにはとんでもなく時間がかかるみたいです。

新江ノ島水族館に来ていただいたみなさんは、薄情なアユやのんびりしすぎのアカウミガメと違って、すぐにでも再びこの水族館に訪れてくれますよね？