2006年08月19日
トリーター:神応

今が旬のスイカの香りがする魚はアユです。


アユは別名『香魚』ともいわれ、天然アユを取り込んだ時にスイカのような香りを放ち、何ともいえない芳香がします。
この香りの源は餌の石アカ(藻類)にあると思われます。
その証拠に人口飼料を食べて育った養殖アユには香りはありません。
水のきれいな川でいい石アカを食べたアユほどいい香りがするといわれています。

アユ釣りの中で最も多くの人に親しまれているのが友釣りです。
アユは自分だけの餌場を持ち、これを守るために縄張りを作ります。
この縄張りへの侵入者(アユ)に対して攻撃を加えるのです。
この習性を利用したのが友釣りで、攻撃のパターンは大体決まっており、侵入アユのおなか部分めがけて攻撃します。
そこでオトリアユを糸の先に付け、オトリの尾びれ付近に掛け針を付けて、天然アユが縄張りを作っていそうな石周りに誘導し攻撃を待ちます。
友釣の経験と技術が、その人の釣果となってはっきり表れます。
ポイントの選び方、仕掛け、竿やオトリの操作、釣れたアユの取り込みのしかた、これらの総合力が釣果を左右します。
じょうずな人と未熟な人が一緒にアユ釣りに行くと、釣れるアユの数は、その腕の差だけはっきり出てきます。
これほど経験と技術が釣果の差となって表れる釣は他には無いと思います。
ぜひ機会があれば、天然アユを食べてみてください。

相模湾ゾーン

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