2006年11月24日
トリーター:今井

コノシロという魚

韓国で、魚の価格が暴落したことに怒った養殖業者が、海洋水産部の前で 3トンもの魚をばらまき、抗議したそうです。
ばらまかれたのはニシン目のコノシロという魚で、関東地方ではコハダとも呼ばれ、寿司ネタにされます。
韓国では小さなものを刺身にして食べるそうです。
当館の相模湾大水槽にもコノシロと名の付く魚が 1匹だけ泳いでいます。
よく見ると奇妙な姿をしていますョ。お客さまからは「あのカニのような足が生えた、サメの顔をした魚は何じゃ?」という質問もあったそうです。
答えはツバメコノシロという魚で、ボラに近い仲間です。
胸鰭下部の条が足のように伸びていて、水底に潜む小さな餌を取るときにセンサーの役目をします。
口も食べやすいように下側に向いて、サメっぽく見えるかも知れません。
50cmほどの魚ですから、遊びに来られたときには、探してみてくださいネ。

ツバメコノシロツバメコノシロ

相模湾ゾーン

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