2007年06月15日
トリーター:崎山

寿命

先日、アラスカで捕獲された大きなセミクジラの体内から 100年以上前に製造された銛の一部が見つかりました。
地元の学者さんはそのクジラの年齢が 130歳前後の可能性があると話しているそうです。
130歳!長いですね〜。
動物の寿命は体の大きさに比例するみたいなことはよくいわれますが、それにしても 100年を越えてくるととても長く感じます。

寿命に関する質問は我々もよく受けます。しかし正直のところ私たちも書物などのデータに頼っているところが多いです。種類によってはどの本を見ても全く同じことが書いてあり、データの出どころが一つなんだろうなあ、と想像できます。

さて我々人間の寿命はどうなのでしょうか。
100年位前の日本人の平均寿命は 42~ 44歳というデータがありました。最近は 80歳前後というところでしょうか。医学の力でこれだけ差がでるのでしょうね。
いままでの世界記録は 122歳らしいです。これは本当に特殊な例でしょうが。こうなってくると人間の寿命も本来はどのくらいなのかわからなくなってきますね。
飼育する、ということはこのあたりの資料を得る機会が当然でてきます。でもそれがわかったからといってすごく利益を得られるとか、そういう内容ではありません。
どちらかというと「へえー」の世界、あまりにも基礎的なところだからでしょう。

地味ですけれど、毎日の積み重ねで多くの生き物が長生きして、願わくば天寿をまっとうし、さまざまな生き物でそういった資料が蓄積されていくならば、それは我々飼育者の誇れる功績といえるかもしれません。

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