2009年09月06日
トリーター:浜田

秋襲来


8月の初め、夏の天候不順により、秋見られる赤トンボが水族館の周りで見られました。
この赤トンボは、夏、山沿いの田んぼなどで見られる「夏アカネ」と呼ばれるトンボです。
歌の中に出てくるトンボは、秋の深まった夕方に飛んでいる風景ですから「秋アカネ」です。

「夏アカネ」「秋アカネ」は、大群で飛んでいます。
空中で産卵するのが「夏アカネ」、水面に腹部を打ち付けてる打水産卵するのが「秋アカネ」で、産卵方法で 2種類の違いを見分けることができます。
またトンボの王様「オニヤンマ」は、水の中の泥に産卵する、打泥産卵です。

9月に入り、新江ノ島水族館(なぎさの体験学習館)のウミガメプール、イルカプールに大挙して押し寄せる「秋アカネ」がイルカたちの悩みになります。
プールに卵を産み付けて溺れ、水面に浮かんでしまいます。
このトンボの亡骸をイルカ達が、係員まで持って来てくれます。
係員は、トンボを回収してくれたイルカに御褒美の魚を与えます。
これが大群で押し寄せプールで亡骸になったらどうでしょう、イルカたちもうんざりしてトンボを回収してくれなくなります。
やがてこのトンボの亡骸は、プールの上から水と一緒に排水口に流れてしまいます。
なんと哀れな赤トンボ。
それよりもトンボ回収に疲れ果てたイルカに想いが偏ります。

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