まだ残暑感じる 9月のとあるお昼頃に起きた怪奇現象。
「三枚おろし」
トリーターたちがショーをおこなう前に、イルカたちを一度、裏のプールへと移動させようとした時に起きた出来事。
集合の合図を鳴らすとオキゴンドウの「セーラー」が何か見慣れないものを咥えている。
あれは何か?ゴミ?いや、魚か?
よく見ると魚の様だ、しかし何かが変だ。
頭らしきものは無く、平べったい。あんな魚は与えていないぞ。
「セーラー」がゆっくり近づいて来るとともにその不思議な物体の正体が徐々に明らかになってきた。
その正体とは・・・ 。
きれいに三枚におろされたワカシ(ブリの子ども)の中骨部分だったのです。
ワカシは現在は餌として全く使用しておらず、尚且つ「セーラー」が板前顔負けの技術で三枚におろしたなんて個人的にあったら良いなと思ってしまうが有り得ない。
そこで考えた、有り得る可能性はこうだ。
何処かで調理され三枚におろされたワカシ、中骨部分は廃棄処分に。その中骨を鳥が見つけて食べる途中にたまたま“えのすい”のイルカプールに落としてしまったのではないかと考えられる。
「セーラー」も魚だろうと思いつつも、いつもと何かが違うことに気付いて私たちに渡してくれたのでしょう。
何はともあれ、無事に回収できて、その後もいつも通りショーが順調におこなえて何よりでした。