2024年08月16日
トリーター:亀谷

夜の水族館業務

みなさんこんにちは、新人獣医師の亀谷です。
先日初めての当直業務をおこないました。普段見る機会の少ない夜の水族館とその仕事について紹介します。
“えのすい”では毎日1名のトリーターが水族館に宿泊し、生き物や設備にトラブルが起きていないかチェックしており、万が一何か問題が生じた際に迅速に対応できるよう見回りなどをおこなっています。
当直者は夜の11時と翌朝の5時に館内を見回り、元気のない生き物がいないか、水漏れしているか所はないかなど、生き物の状態や飼育設備の不具合に注意しながら点検をおこなっています。

こちらの写真は見回りで訪れたイルカショースタジアムです。

消灯後は日中の賑やかさとは打って変わって静けさに包まれています。そして唯一聴こえてくるのがイルカの呼吸音。プシューっとプールのどこかで息継ぎをしているのでしょうが、いかんせん真っ暗なためどこにいるのか探すのは一苦労。明るい時間に見るプールと異なり、水中のどこにイルカがいるか検討もつきませんが、近くに寄ると暗闇の中から突如姿を現してくれます。はじめは驚きましたが、目が慣れてくると徐々に近づいてくるようすに気付けるようになりました。アクリルに近づき目を凝らしていると暗闇から誰かが近くまで来てくれました。暗くてうまく写真が取れなかったのですが、この特徴的な白くて丸いお顔、そうですハナゴンドウの「ビーナ」です!しばらくするとまたプールの奥の方へ泳いでいき姿が見えなくなりました。

見回りの他にもいくつか当直の業務があります。その一つが洗濯物です。当館では人獣共通感染症の予防のためその日に使用した制服は乾燥まで済ませ、翌日出勤するトリーターに渡します。
 

当直業務では日頃気づくことのできない水族館の姿に出会えます。今後の当直で何か発見しましたらトリーター日誌でご紹介していきます。

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